はじめに
当院には、頭痛や肩こり、腰痛などの痛みをお持ちのお客様がたくさんいらっしゃいます。
他にも疲れが抜けない、だるい、むくみがあるなどのお悩みをお持ちの方も・・・
私どもの目的は、そのような痛みや症状を根本的に改善していくことです。
そして、当院の施術を受けた多くの方が改善しています。
とは言うものの・・・
1回や2回の施術でそれまでの痛みや不調が完璧に消え去る訳ではありません。
ある程度の期間が必要です。
そのため、その途中経過でいろんなことが起こります。
お客様自身の仕事や家庭環境の変化によるストレスもありますし、季節の変化もあります。
「施術を受けたら気分がすっきりして、調子が良くなりました!」
と思った矢先に台風並みの低気圧が来て、また頭痛が・・・
という方もいらっしゃいます(^^;
今回は、特に気候の変化に伴う体調の変化がどうして起こるのか?についてお話したいと思います。
気象病とは?
気象病は、近年認知されつつある病名で、気象の変化によって症状が出現する、あるいは悪化する疾患の総称。症状は「天気が悪いと古傷がうずく」といった天気痛のほか、メニエール病、喘息、めまい症、うつ病、頭痛、腰痛、肩こり、神経痛、関節炎、リウマチ、蕁麻疹、吐き気など様々である。心臓発作や脳卒中のきっかけになり、生命にかかわる場合もある。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
引用にもあるように、気象病というのは最近になって話題にのぼることが多くなった症状です。
ですが、このような症状は特に珍しいわけではありません。
昔からよく聞く話です。
「古傷が痛むぜ…」というハードボイルドなセリフは昔の映画でもよくありました(^^;
でも、それはケガの話が多かったように思います。
痛めた足とか、銃で撃たれた痕とか、刀で切られた傷とか(-_-メ)
でも、最近の気象病というのはそれとはちょっと違う気がします。
ケガをしたわけでもないのに、頭痛がするとか、めまいとか肩こりとかが起こる感じです。
それも原因不明の。
「最近、なにかと忙しいしなぁ、疲れてるのかな」
「仕事のストレスが溜まってて」
「コロナの影響でちっとも遊びに行けないし」
思い当たりますか?
もちろん、それらも原因のひとつです。
問題は、そのような身体的あるいは精神的なストレスが体にどう影響しているか? です。
そのストレスがあなたの体の適応能力を奪っています。
つまり、天気の影響を受けやすいというわけです。
さらに詳しく説明します。
低気圧の影響
天気予報で「低気圧」という言葉はよく耳にします。
そもそも気圧というのは何でしょうか?
たとえば、海に深く潜れば水の圧力を感じますよね?
これは水圧です。水の重さを体で感じているわけです。
一方、空気にも重さがあります。
普段の生活のなかで感じることはできませんが、空気にも重さがあります。
いわゆる地球の大気です。
その空気が重くなる(圧が高くなる)のが「高気圧」、
逆に空気が軽くなる(圧が低くなる)のが「低気圧」です。
そして、人間の体の60%~70%くらいは水分です。
その体の中の水分が、外の圧力(気圧)の変化に左右されます。
ちょうど、海に深く潜りすぎると潜水病になるように、体の外側の圧力が大きく変化することで、体の内側へ影響します。
もちろん地上で潜水病になることはありませんよ(^^;
ただ、低気圧が体の中に影響を与えてしまうのです。
でも、ちょっと待ってください。
あなたはこのブログを読んでいるくらいですから、気象病の自覚があると思います。
でも、同じ職場のあの人はそんな影響はまったくなさそうです。
同い年の友だちからもそんな話は聞いたことがないかもしれません。
ではなぜ、そんな不公平が起こるのでしょうか?
大事なのは、体の「柔軟性」です。
気象病による影響
柔軟性と言っても、立位体前屈が何センチならOK!という話ではありませんよ(^^)
一般的にイメージする体の柔軟性というのは、筋肉や靭帯の柔らかさだと思います。
ですが、気圧の変化に対する柔軟性というのは、それとはちょっと違います。
大事なのは、体の中にある「硬膜」と呼ばれる膜の柔軟性です。
これは、脳と脊髄の断面図です。
この脳と脊髄をぐるっと取り囲んでいるのが、硬膜です。
そして、その内側は脳脊髄液という液体で満たされています。
脳脊髄液は脳から分泌されて、体へ流れていきます。
ですが、ちょっとしたことでこの硬膜は硬くなります。
硬膜が硬くなると、脳脊髄液の流れが悪くなります。
すると、脳に脳脊髄液が溜まり、脳を圧迫した状態になります。
さて、ここで低気圧が来ます。
低気圧が来ると、体の内側に圧力がかかります。
硬膜に柔軟性がある人であれば、多少の気圧差があってもその圧力を逃がすことができます。
硬膜にゆとりがある状態です。
逆に、硬膜が硬い人の場合はそうはいきません。
ちょっとした気圧差でも、脳がそれを感じてしまいます。
硬膜がパンパンでゆとりがないので仕方ありません。
ただでさえ、脳が圧迫されてキツイ状態なのに、さらに外から圧がかかるとどうなるか?
そうです。頭痛、肩こり、めまいなどが起こります(^^;
起こる症状は人それぞれですが、原因は同じです。
では、硬膜のゆとりがなくなるのはなぜでしょうか?
それは、硬膜が存在する場所のすぐ近くに原因があります。
硬膜は頭蓋骨や背骨にぴったりとくっついた状態です。
この頭蓋骨や背骨が硬くなることと、硬膜が硬くなることは(ほぼ)同じことです。
つまり、頭蓋骨や背骨の可動性が落ち、硬膜が硬くなることで、天気の変化に敏感になってしまうのです。
気象病への対処方法
では、どうすればいいのでしょうか?
気象病のそもそもの原因は何かと言うと、気象の変化です。
なので、低気圧の発生を抑える!
…ことはできません(._.)
それはできないので、気圧差への適応能力を身につけるしかありません。
適応能力をつけるというのは、硬膜をゆとりある状態にすることです。
多少の気圧差があっても、その圧をよそへ逃がすことができればいいわけです。
たとえば人間関係のストレスがあったとしても、それを柔軟に受け流す心のゆとりがあれば、ストレスなんて怖くないですよね?
それと同じことです。
そのためにどうするか?
頭蓋骨や背骨の可動性を上げなければなりません。
ただし、普通にストレッチをしたり、運動をしてもなかなか難しいと思います。
背骨はストレッチすれば、ある程度は柔軟になりそうですが、頭蓋骨だとそうはいきません。
では、頭皮マッサージではどうでしょうか?
ヘッドスパなどで頭をぐりぐりマッサージするやつです。
実はこれ、とても危険な行為です。
頭の表面に付いている筋肉はとても薄っぺらい筋肉です。
そのため、強いマッサージをするとその薄い筋繊維を傷つけます。
結果、翌日にはひどい頭痛や肩こりに…
そもそも狙いは頭の筋肉ではなく、頭蓋骨そのものです。
これは、通常のマッサージでは到達できない部分です。
そこで登場するのが、内臓クラニアルテクニックです。
非常に繊細で難しいテクニックですが、これを行うことで頭蓋骨や背骨の硬膜を柔らかくすることができます。
それによって、脳脊髄液の流れを促します。
これが、硬膜にゆとりを持たせることにつながります。
その結果、外部環境への適応能力をアップさせることができるようになるということです。
内臓クラニアルテクニックを受けるには?
この内臓クラニアルテクニックを行っている整体院やサロン、整骨院はとても限られています。
身につけること自体がとても難しいテクニックですし、知名度も高くはありません。
それに、単純に筋肉のマッサージを望んでいる方も多いです。
ですが、マッサージでは取れなかった、あるいは、翌日に揉み返しがきた…
という方が非常に多いのも事実です。
そういう方には、ぜひ内臓クラニアルテクニックをお試し頂きたいと思います。
天候の変化に敏感で、頭痛や肩こりにお悩みの方はぜひ当院にご相談ください。
今までとは違う世界が待っていますよ(^_-)-☆