脂質(油)は、妊娠を大きく左右する。それぞれの特徴を理解しよう。

市原市の不妊治療・体質改善専門の整体院ホーピストの西村有希子です。ゆっきーって呼んでください。

前回の続きで、脂質パート2です。
今回はオメガ3,6,9についてお話します。

その前に・・・はっきり言います!

卵子の細胞膜が硬いと、精子が卵子の中に入れないので受精に至りません。

受精しない原因の一つに、卵子の周りを囲んでいる「透明帯」という細胞膜が硬い場合があります。

その他、膜が硬いと多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の原因にもなります。

本題に入ります。

油のオメガ3、6は多価不飽和脂肪酸(必須脂肪酸)に分類されます。

それぞれに別の作用があります。

オメガ3は細胞膜を柔らかくし、炎症を抑え、子宮の収縮を弱めます。血液はサラサラになります。


そして、オメガ6は細胞膜を硬くし、炎症を促進、子宮の収縮を強め血液を固めます。

どちらの油も必要であり、バランスを考えなければなりません。

理想は1:4です。
ですが、現状は1:50だったりします。

オメガ6が多くなり、炎症を起こすと、子宮内膜症、卵管閉鎖につながります。

オメガ9はオレイン酸を多く含む油です。一価不飽和脂肪酸の種類に分類されます。

オレイン酸は油の中でもっとも酸化しにくい油です。

オメガ9は悪玉コレステロールを減少させるとともに、人の体から出る油(皮脂)に最も多く含まれる成分です。

なので・・・オメガ9は、乾燥肌対策にも有効な油なのです。

● オメガ3を多く含む油

植物ではシソ油や亜麻仁油、ひかりものと言われる青魚などはオメガ3系のEPA,DHAが効率良く摂取できます。

ただし、酸化しやすいため高熱を加えたり酸素に長く触れると酸化して本来の働きを失ってしますのです。

例えば、魚なら鮮度のよい生(刺身など)が望ましいです。亜麻仁油であれば有機栽培でコールドプレスと言われる低温で選出したものを選ぶことをお勧めします。

● オメガ6を多く含む油

ベニバナ油、コーン油、大豆油など、一般にサラダオイルと言われる揚げ物油によく使われる油です。

現代では不足することは考えにくい油で、むしろ摂りすぎに注意しなくてはいけません。

過剰摂取によりさまざまな病気の原因となっています。

● オメガ9を多く含む油

オレイン酸を多く含むオリーブ油、キャノーラ油などです。

前にも述べているように酸化しにくいので、炒め物などに適しています。

皆はよく「うちは食事に気をつけてます。」とのお声をいただきますが、今の体に合ったバランスを考えて食事をしなくては・・・いくら良い物を摂ってもポイントがズレていたら残念ながら効き目がないに等しいのです。

油だけでもこんなに奥が深いのですね。

このような情報を上手く使って、妊活されている皆さんは実践してみてください。

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