
はじめに

新型コロナウィルスの影響で免疫力についての関心が急激に高まりました。
やはりコロナは怖いですからね。絶対にかかりたくないし、人にうつすのも怖いです。
そこで今回は、免疫力を改善させるために絶対に必要な『横隔膜のケア』についてお話します。
横隔膜の基本

このように胸の中には肺が二つあって、そのすぐ下に横隔膜があります。
ちょうど肋骨の下側に沿って広がっている感じです。
横隔膜という文字でもわかるように、体を横に隔ててる膜です。
横隔膜の役割は、呼吸です。
でも、不思議な感じがしませんか?
呼吸は『肺』でするというイメージですよね。
たしかにその通りです。
酸素と二酸化炭素の交換は肺が行います。
ですが、肺だけではその交換作業を行うことができません。
肺を動かすのは、横隔膜です。
横隔膜が上下することで、肺を膨らませたり縮めたりさせます。
それによって、肺の中に酸素や二酸化炭素を出し入れしているわけです。
どんなにがんばっても、人は肺を直接動かすことはできません。
呼吸の重要性

ところで、なぜ呼吸がそんなに大事なのでしょうか?
たとえば、何日か食べ物を食べなかったとしても、人間はすぐには死にません。
餓死するには数週間以上かかります。

水についてはどうでしょうか?
水分を一切取らなかったとしたら、死ぬまでにおそらく1週間程度でしょう。

では、空気はどうでしょう?
呼吸を止めて、どれくらい持ちますか?

私はどんなにがんばっても、2分も持ちません(^^;
食べ物や水がなくても人はすぐには死にませんが、酸素がなくなれば数分も持ちません。
それくらい呼吸は生命維持にとって重要な役割を持っているということです。
免疫力と呼吸
免疫力の向上のためには、この3つが重要です。
腸内環境の改善
免疫細胞の7割が腸にいます。腸内環境の改善は免疫力向上には必須です。
自律神経のバランス
交感神経と副交感神経のバランスです。
活動する神経と休むための神経ですが、このバランスが取れないと様々な不調が起こります。
基礎代謝の向上
体温が1℃下がると免疫力は30%も下がると言われています。
平熱が高い方が、免疫力も高いということです。
では、これらのことに呼吸はどう関わるのでしょうか?
呼吸が大きく関わるのは自律神経のバランスです。
何か興奮するようなことがあったとき、気持ちを落ち着かせるために何をしますか?
そう、深呼吸です。

深くて大きい呼吸は気持ちを落ち着かせます。
つまり、深呼吸が副交感神経を優位にしてくれるのです。
このことは誰もが経験的に知っていることです。
逆に、戦闘モードや逃走モードに入ったとき、呼吸は浅くなります。

これは全身に急いで呼吸を回すために交感神経ががんばっている証拠です。
この状態は、戦うためや、危険から逃れるために適した状態です。
ですが、エネルギーを大量消費しますし、後でどっと疲れます。
免疫力という面から見ると、不利な状態です。
だから、免疫力を向上させるためには、深い呼吸が大事なのです。
深い呼吸をするためには?
意識して深呼吸をすれば、ほとんどの人が深く呼吸をすることができます。
(肺に疾患があったり、胸の周りをケガしていれば別ですが)
ですが、大事なのは何気なく呼吸している普段の呼吸です。
24時間365日、人は常に呼吸し続けています。
そのひとつひとつの呼吸が、深く大きいものだったら・・・
きっと、気持ちも穏やかになり、免疫力だって上がっているはずです。
自然治癒力も上がって、風邪なんかひかない体になることができます。
そのために大事なのは、横隔膜の柔軟性です。
肺を動かす横隔膜が大きく上下することができれば、呼吸も自動的に大きくなります。
逆に、横隔膜が古くなったゴムみたいに硬い状態だとしたら、浅い呼吸しかできません。
なので、横隔膜を柔らかい状態に保つことが、免疫力向上のカギになります。
横隔膜を柔らかくする方法
では、実際に横隔膜を柔らかくするにはどうすればいいでしょうか?
横隔膜は、構造的に外側から触ることはできません。
なので横隔膜には、筋肉痛になった足をマッサージするような方法は使えません。
横隔膜テクニックの実際
そこで、当院で使う横隔膜テクニックの登場です。
具体的は、みぞおちの辺りや胸骨という骨の辺りに手を当てて、圧を加えていく感じです。
細かい場所は、その人によって微妙に違います。
その人の横隔膜のどのあたりが硬くなっているのかを確かめながら施術します。
ゆっくりと圧を加えていき、衣服、皮膚、脂肪、骨などを感じながら手を沈めていき、横隔膜を探します。
横隔膜が見つかれば、そこからさらに圧を加えて、硬くなっているところを探して、手を止めます。
そのままの状態でしばらく待つと、ふわっと柔らかくなる瞬間がきます。
この瞬間の感覚は、人によって様々です。
ふわっと、ぐにょっと、ずぶっと、すっとなど色んな感触があります。
その感触があれば、横隔膜の施術は完了です。
かなり呼吸の状態が変わり、無意識でも深い呼吸ができるようになります。
横隔膜のセルフケア
上記の説明は、あくまでもプロのセラピストがお客様に対して行うテクニックです。
一般の方がすぐにできるものではありません。
そこで、セルフケアで横隔膜を柔らかくする方法をお伝えします。
方法は簡単です。
胸に手を当てます。
胸骨に手を当てるとやりやすいです。
救命救急で心肺蘇生するときに押す場所ですね。
③胸骨圧迫.jpg)
もちろん、救急救命みたいに力いっぱいやるわけではありません。
あくまでもゆったりとした押さえ方です。
でも、圧をしっかりと加えて、体の中心にまで力が行くようにしましょう。
かと言って、力が背中まで到達しない程度の力加減です。

こんな感じ。
で、圧を加えた状態でゆっくり深呼吸します。
5,6回深呼吸したら、ゆっくり手を離して終了です。
やる前と後では呼吸の深さが変わっているはずです。
試しに大きく息を吸ってみると、空気がたくさん入ってくるのがわかります。
一日一回でもこれをやると、体は次第に変化していきます。
深い呼吸が自然とできるようになり、体全体の代謝が上がります。
代謝が上がるということは、新しい細胞が生まれて、古い細胞と入れ替わるということです。
これこそが元気のもとであり、免疫力の高さです。
一日一回と言わず、何度でもやって大丈夫です。ぜひ、お試しください。
当院では、横隔膜を緩めて、全身をリラックスさせることを大事にしています。
その上で、その他の施術を進めていくイメージです。
もちろん、人によって体の状態が違うので、一概には言えませんが。
でも、横隔膜の施術がとても大事なことには違いありません。
ぜひ当院の施術を味わってみてください。
あなたのカラダは大きく変わります。